食生活に注意する

私達人間にとって大切な食事。そんな食事も冷え対策にとって重要な要素になります。

朝昼晩と三食食事をとりますが、食事で摂取したエネルギーのおよそ8割は熱になると言われています。つまり食事の量が少なかったり、胃腸が虚弱で栄養吸収が悪い場合などは熱の産生が不足して体温が低下しやすいと言われています。
カロリーは栄養素によって異なりますが、食品の1g当たりのカロリーはタンパク質は4kcal、脂質は9kcal、炭水化物は4kcalと言われています。この数値は、アメリカの生理学者アトウォーター氏が、さまざまな食べ物を分析した結果から導き出した「アトウォーターのエネルギー換算係数」の平均値です。

このなかで熱として消費される量を示す「食事誘発性熱量」が最も高いのがタンパク質と言われています。
タンパク質は、脱アミノ反応やアミノ基から尿素を生成する反応の過程で運動とは関係なく熱を産生します。これに対し、炭水化物は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ、筋肉を動かすとグリコーゲンが産熱されます。
つまり日常的に炭水化物を多く摂取する人は体を動かすと熱が発生し、運動量の少ない人ではタンパク質の摂取量を増やすと熱が発生しやすくなります。

タンパク質には、肉や魚、卵や牛乳などに多く含まれる「動物性タンパク質」と、大豆や穀物などに多く含まれる「植物性タンパク質」にわけられます。どちらかに偏って摂取るのはよくないので、両方をバランス良く摂取することが大切になります。

では1日どれくらいのタンパク質を摂取すればいいのでしょうか。1日あたりの摂取推奨量として男性は60~65、女性は50と言われています。但し女性の場合は妊娠中記は55g、後期は75g、授乳期は70g摂取することが推奨されています。
日頃からバランスのとれた食事(タンパク質)をとることで冷えの対策となります。

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